白内障手術失敗の可能性

白内障手術失敗の可能性
どれほど機械が発達し、どれほど手術方式が進歩しても、それが人の手を介して行われる限り、完全に100%心配のない手術などありません。白内障手術を受けるには、必ずいくつかのリスクと向き合う必要があります。ここではそんな失敗リスクについて考えてみたいと思います。

白内障手術の失敗例

 白内障の手術は「水晶体嚢」という水晶体の入っていた袋を残して手術をします。 つまり袋の中身をかき出して、その袋に白内障の手術は「水晶体嚢」という水晶体の入っていた袋を残して手術をします。 つまり袋の中身をかき出して、その袋に眼内レンズを入れる手術をしています。 この水晶体嚢は非常に薄い膜で出来ているので、非常に破けやすいです。 とは言っても最近では医療技術の向上により破けることはあまりありません。 しかし、極稀に破けてしまうケースもあります。 そうなると新しい眼内レンズが上手く入らないので、手術中止になってしまうことがあります。
事例@
切り取った水晶体の1割ぐらいを、右目の眼底に落としてしまった上に、血管を切って、眼球にざざ虫のような影が消えなくなるという症状が起きました。眼球に出た血液で視界は真っ赤になってしまい手術は失敗してしまいました。直るまで3ヶ月ほどかかりました。 3ヵ月後に、違う大学病院で再度手術を受け、失明にならずに済みました。
事例A
手術中に出血をしてしまい、術後もよくなることはなく失明状態となってしまいました。 その後セカンドオピニオンを求めて、有名な眼科へいってはみましたが角膜移植しか方法はないといわれました。
 これらはあくまでもレアケースですが、必ず成功するわけではないことの証左であり、医院・クリニック選びが重要であることを示しています。

白内障手術を受けることができない場合

白内障手術は手術の危険性を少しでも回避するため、事前に詳細な検査を行うとともに、場合によっては手術を断ることもあります。例えば視神経に障害がある方などは、手術を受けることができません。重篤な糖尿病や膠原病の方も同様です。そのほか、以下の項目に該当する方は白内障手術を受けられませんので注意してください。
・18歳未満の方
・妊娠・授乳中の方
・緑内障やブドウ膜炎などが原因で瞳を大きくすることができない眼
・炎症が起こっている眼
・生まれつき異常がある眼
・全身の病気がある方(全身性血管炎、糖尿病、膠原病、重症アトピーなど)
・円錐角膜、アレルギー性結膜炎、強度のドライアイの方
・その他、医師が不適切と判断した方
数年前では「手術が不可能である」といわれていた眼でも,最近ではかなり安全に手術ができるようになってきました。最新の情報を正しく得られることが重要だと思います。
ご自身が白内障手術に適応しているかどうかを知るためには、実際にクリニックを訪問し、 検査 とカウンセリングを受けてください。
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